2025年5月21日水曜日

岩波新書「百人一首~編纂がひらく小宇宙」を読了

岩波新書「百人一首~編纂がひらく小宇宙」(田渕句美子著)を読了。

1ヶ月半ほど前。桜の時期であるし坂口安吾さんの文庫本「桜の森の満開の下」(講談社文芸文庫)でも読もうと思ったら、入れてあるはずの本棚に見当たらないのに唖然としたことから全ては始まった。

仕方がないので、水上勉さんや白洲正子さんの文庫本を何冊か読み、桜や奈良や京都をはじめとする「風流方面」の文章に触れていくうちに西行さんに至り、結果的に興味は和歌の方向へ。

ということで百人一首の本を読んでみる気になって、手っ取り早く購入したのが今回読了した去年の1月に出版された本。赤い岩波新書の新しい本を買うことになるなんて自分でも実に意外だったが、たまたま書店で競技かるたをやりそうな学生さん向けではない本だと、手頃なのがこれしか見当たらなかったのであった。

「百人一首」=藤原定家。

学生時代から漠然とそう思い込んでいたが、最新の研究ではどうも違うらしい。

研究が進み、物事が明らかとなるプロセスを追体験させてもらえた気分に。面白かった。

なお、坂口安吾さんの「桜の森の満開の下」は青空文庫に入っており、パソコンのモニターで読んでみたが、紙の上の文字を追うのと液晶画面を目で追うのと行為としては一緒のくせに、どうも調子が出て来ないまま、結局読むのを止めた。 紙の本を読む習慣が皆無で、最初から電子書籍が当たり前であれば全然平気なのだろうが・・・。

それから、今回の岩波新書の著者あとがきを読んでいる際、脳裏に突然浮かんできたのは、ひらがなの読みが出来るようになったばかりの頃に「百人一首のかるた」を随分やらされていたこと。

とくに勉強したわけでもないのに、中学の頃から古文に苦手意識が全然なかったのはコレのせいだったかも?とちょっと思った。